容疑者の叔母からもタリウム検出、2年以上意識不明 大学生殺人事件
京都市北区の女子大学生に毒性の強いタリウムを摂取させ、殺害したとして、大阪府警が殺人容疑で逮捕した同市左京区修学院中林町の不動産賃貸業、宮本一希容疑者(37)の叔母が意識不明の状態に陥り、血液からタリウムが検出されていたことが捜査関係者への取材でわかった。府警は、当時の経緯を慎重に捜査している。
捜査関係者によると、叔母は2020年7月ごろに体調を崩し、京都府内の病院に入院。現在も意識が回復していないという。
大阪府警は、立命館大3年の浜野日菜子さん(当時21)が昨年10月に死亡した事件をめぐり、宮本容疑者の周辺を捜査する中で叔母の容体を把握。叔母が体調を崩した当時採取された血液を鑑定したところ、タリウムが検出されたという。叔母には重い持病は確認されていないといい、府警は検出されたタリウムと体調の急変との関連があるかどうかを調べている。
一方、大阪地検は24日、浜野さんを殺害したとして、宮本容疑者を殺人罪で起訴した。地検は認否を明らかにしていない。捜査関係者によると、容疑者は逮捕後、黙秘を続けているという。起訴状などによると、宮本容疑者は昨年10月12日ごろ、浜野さんの自宅マンションで、浜野さんにタリウムを摂取させ、殺害したとされる。
容疑者は逮捕前、浜野さん宅…
- 【視点】
お、この疑惑、(週刊誌に続いて)新聞も打ってきたか……というより、事件発生当初から囁かれていたこの疑惑に対する府警の捜査と、それを追う記者の取材が「(雑誌より事実認定のハードルが高い)新聞で報じることができるレベルにまで達した」ということで