サンマの漁獲枠25%削減で合意 年25万トン、資源回復へ規制強化
初見翔
北太平洋の漁業資源の管理について話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)は24日、サンマの漁獲枠を今より約25%減らすことで合意した。今より規制が厳しくなるが、日本などが求めていた半減までは実現せず、実際に資源が回復するかは見通せない。
NPFCは日本のほかロシア、中国、韓国、台湾、バヌアツ、欧州連合(EU)、米国、カナダの9カ国・地域で構成。22日から札幌市で開かれた年次会合で、2023年以降の資源管理について協議していた。
サンマの漁獲枠は20年に初めて導入され、現在は海域全体で33万3750トン。23、24年に適用される新たな漁獲枠は25万トンとなる。このうち、公海での漁獲枠は19万8千トンから15万トンに減らす。
一方、資源状況が一定水準を下回ったときに自動的に漁獲枠を減らす仕組みづくりも議論されたが、合意には至らなかった。
海域全体のサンマ漁獲量は1…