「木を見て森を見ず」「非現実的」 岡山で知事と市長が批判の応酬
吉川喬
岡山市が掲げる「新アリーナ」整備の経済波及効果をめぐる問題で、県側が市の試算を「現実的でない前提に基づく」などと主張していることについて、大森雅夫市長は24日、「その議論に終始することは、木を見て森を見ずの状況だ」と反論した。県市の応酬が収まらなくなっている。
経済波及効果について、市は、観戦以外の観光客のデータも踏まえたとして「市内4、市外6」とした。市側の説明に対し、伊原木隆太知事は17日の会見で「コーンスープが不思議な味がするなと思っていたら、そもそもトウモロコシが入っていないことが分かった」と述べ、市への不信感をあらわにしていた。
大森市長は24日の会見で、プロスポーツの支援に向け、アリーナの具体的計画作りに県の参加を要請している段階とした上で「改善すべき所があれば、(今後作る)計画策定の中でやっていけばいい」と話した。(吉川喬)
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