警察官が発砲、刃物持った39歳男が死亡 男の母親ら3人負傷 大阪
24日午後7時15分ごろ、「母親から、『殺される』と電話があった」と男性から110番通報があった。大阪府警によると、和泉署員が母親(70)の大阪府和泉市箕形町5丁目のアパートに駆けつけたところ、刃物を持った男が向かってきたため、拳銃を発砲。銃弾は男の右胸付近に当たり、病院で死亡が確認された。
死亡したのは、母親と同居する無職佐々木祐容疑者(39)。通報したのは、離れて暮らす佐々木容疑者の兄という。
署によると、署員3人は24日午後7時25分ごろ、アパート前に到着。母親に事情を聴いていると、刃物を持った佐々木容疑者と首などから血を流す男性2人が現れた。署員らが声をかけると、容疑者はアパート2階の自室に立てこもった。署員らがドアを開けるよう説得しても応じず、工具でドアを開けると、容疑者が文化包丁とみられる刃物を持って向かってきたという。
そのため、地域課の男性警部補(40)が警告したうえで、拳銃を1発発砲した。府警は佐々木容疑者を殺人未遂と公務執行妨害容疑で現行犯逮捕後、病院に搬送したが、死亡が確認された。けがをした2人は近隣住民で、署は容疑者に襲われたとみている。母親も「息子に鉄パイプでやられた」と話し、軽傷という。
尾崎雅一副署長は「容疑者が亡くなられたことは残念でありますが、詳細は現在調査中」とコメントした。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。