米新興企業オープンAIは24日、利用者が会話をするように文章でやり取りする対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」で今週障害が起き、他人の会話の一部や決済情報などが見られる状態にあったと公表した。対話型AIは急速に注目を集めているが、プライバシー面での課題が浮き彫りになった。
同社によると、チャットGPTで他人とAIのやり取りのタイトルが見られる障害が起き、20日にサイトへのアクセスを一時遮断した。利用者の最初の書き込みまで、他の利用者が見ることができた可能性があるという。
その後の調査をふまえ、有料サービス「チャットGPTプラス」の会員の氏名、メールアドレス、住所、クレジットカード番号の下4桁、有効期限などが他の会員に見られる状態だったと説明。影響を受けたのは会員の1・2%で、人数は「極めて少ない」としている。障害はすでに復旧したという。
オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は22日のツイートで「チャットGPTで重大な問題が起きた」として、「事後分析をおこなう」とコメントしていた。同社は24日の声明で「我々の利用者に陳謝し、信頼の回復のためにしっかり取り組む」とコメントした。
オープンAIは、利用者がチ…