インテル共同創業者ゴードン・ムーア氏死去 「ムーアの法則」を提唱
サンフランシスコ=五十嵐大介
米インテルの共同創業者ゴードン・ムーア氏が24日、ハワイの自宅で死去した。インテルと同氏の財団が発表した。94歳だった。死因は公表していない。ムーア氏は半導体の集積度が「2年で倍増する」という「ムーアの法則」を唱え、半導体やIT産業の発展の基礎を築いた。
サンフランシスコで生まれ、カリフォルニア工科大で化学の博士号を取得。1957年にロバート・ノイス氏らと共に半導体メーカーのフェアチャイルド・セミコンダクターを創業した。68年にノイス氏と共同でインテルを創業し、79年から8年間、最高経営責任者(CEO)を務めた。
インテルのパット・ゲルシンガーCEOは声明で「ムーア氏は自身の洞察力と先見性でテクノロジー産業を定義づけた。彼は半導体の力の発見に重要な役割を果たし、数十年にわたり起業家らを鼓舞した」と功績をたたえた。(サンフランシスコ=五十嵐大介)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。