3年ぶりのフルマラソン、2週連続で挑戦 痛みに勝った充実感

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 もう10年以上も前のことになりますけど、犬の散歩の途中、リードが外れて犬が逃げ出しちゃいましてね。「おい! コラ! 待てー!」と追いかけましたところ、数十メートルで息切れして走れなくなったんです。「えっ? オレこんなに体力ないのか」とがくぜんとしましたね。大学までずっとラグビーをやってましたから体力には自信があったのに、ぐーたらなサラリーマン生活を送るうちにメリメリと体重は増え、メキメキと体力は減っていたわけです。

 それで翌日から少しずつ走り始めまして。最初は数十メートルから始めて、無理をせず、息切れしたらゆっくり歩いて、息が整ったらまた少し走ってと、そんなことを1年ほど続けていたら10キロぐらい続けて走れるようになったんですね。気がつけば肩こりや腰の痛みが消えて体がラクになっている。こうなると毎日少しでも走らないと気が済まなくなってきまして、「水曜どうでしょう」の過酷なロケ中にも時間を見つけて走るようになりましてね。イタリアのローマで「オレちょっと走ってくるわ」と、「キミらのような怠惰な生活をしてると体を悪くするぞ」と、ドヤ顔で早朝のホテルを抜け出して走り出したんです。ローマの街をジョギングなんてカッコいいじゃないですか。でもあれですね、ローマの道ってデコボコの石畳なんですね。走り出してものの5分で石畳の隙間に足首を取られて見事に捻挫して、大泉洋さんに「あんた調子こいて何やってんのよ!」とドヤしつけられましたね。足首はみるみるうちに腫れ上がりましたけど、誰も同情はしてくれませんでしたね。「自業自得だろ」と。

 ちょうどそのころ「大阪マラ…

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