池江さん万感の日大卒業式「生きるか死ぬか経験の4年、誰より充実」
上野創
日本大学の卒業式が25日、日本武道館(東京都千代田区)であり、学部生、院生ら約1万6千人が出席した。競泳選手の池江璃花子さん(スポーツ科学部4年)も着物姿で式に臨んだ。
池江さんは入学直前の2019年2月に急性リンパ性白血病と診断され、抗がん剤治療などを受けた。ブランクの影響もあったが、その後、驚異的な回復で21年の東京五輪に出場した。
壇上で「学長賞」を受け取った式の後、メディアの取材に「苦しいことの方が多かった。生きるか死ぬかを経験した4年間。多分、誰よりも充実した4年間を送れたかな」と振り返り、「つらくなったときは、もっとつらい時期もあったと思い出し、どんどん前に進めたら」と語った。
学生としては「1年生は病室にいて学校に来られず、2年生はコロナで授業がなくて寂しい生活。最後にマスクも外して、みんなと卒業式を迎えられた」と笑顔だった。
元理事長らによる不祥事を受…