連覇直後も先見る宇野昌磨 「見返した時に『良い』と思える演技を」

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構成・藤野隆晃
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 フィギュアスケートの世界選手権は25日、さいたま市で男子フリーがあった。

 ショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨トヨタ自動車)は5本の4回転ジャンプのうち、完璧な成功と言えるのは2本だったが、その他のスピン、ステップでは最高評価の「レベル4」を獲得。22日の練習で転倒して足首痛を抱える中でもフリー1位になり、合計301・14点で日本男子初となる連覇を果たした。

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 演技後の報道陣との主なやり取りは次の通り。

 ――演技を終えて率直な思いは?

 「本当にうれしいですし、演技直後は結構、ホッとしたというか、久々に練習以上を出さなければいけないという気持ちだったので、地に足がつかない演技ではありましたけれど。ホッとしたという気持ちですね」

 ――今日の演技の戦略は?

 「昔はあんまり戦略とか、人の点数がこうだからとか考えずに、『全力でぶち当たれ』っていう感じでしたけれど、『今回はこれ以上ミスっちゃいけないな』っていう感覚でやっていました。『ループは降りた』『サルコーは何とかギリギリ』『フリップは降りられた』『あと1個は失敗しても大丈夫だけど、大きなミスだと怪しい』とか。そういうことを考えているから、コンビネーションにならないんですけど(笑)」

 「もう一回やったら、絶対無理だなという演技をショート、フリーともにできたと思います。どんな内容でも、やっぱり結果というものが、僕を支えてくださった人たちの恩返しになると思います」

 「ただ、僕がスケートをやってきた上で求めているのは、自分が自分の演技を見返した時に『良いな』と思える演技。この2年間、正直、(『良いな』と思える演技が)できているかと聞かれたら……。ジャンプはうまくなりましたし、本当に良いと思うんですけど、スケーターとしてどうだって考えると、あまり『うん』とは思えない。このシーズンオフは、エキシビション、アイスショーに出る中で、どんなスケートをできるか、もっとこういうスケートもできるんだというのを探していけたらなと思います」

 ――「今後、どういう形でスケートをやっていくか分からない」という話を会場のインタビューでしていましたが、今後とは?

 「2年前までは成績が出てい…

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