霧馬山が逆転で初優勝 遊牧民の子、来場所は大関昇進に挑戦

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 大相撲春場所エディオンアリーナ大阪)千秋楽の26日、新関脇霧馬山(きりばやま、26)=陸奥部屋=が12勝3敗で初優勝した。本割、優勝決定戦で、小結大栄翔に連勝した。5月の夏場所で大関昇進に挑む。

 霧馬山はモンゴル東部のドルノド県出身で、遊牧民の家で育った。母国では柔道などを経験し、相撲の体験入門のために来日。陸奥親方(元大関霧島)の目にとまり、19歳だった2015年夏場所で初土俵を踏んだ。

 20年初場所新入幕。頭を下げ、前みつを取って粘り強い相撲をみせる。

 大関昇進の目安は「直近3場所を三役で33勝」と言われている。霧馬山は小結で11勝した先場所と合わせ、2場所で23勝を挙げている。

 今場所は、一人横綱照ノ富士が4場所連続の休場。一人大関の貴景勝も7日目から休場し、昭和以降で初めて、横綱、大関が不在となった。

 モンゴル出身力士の優勝は朝青龍(25度)、白鵬(45度)、日馬富士(9度)、旭天鵬(1度)、鶴竜(6度)、照ノ富士(7度)、玉鷲(2度)、逸ノ城(1度)に続き9人目。

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