「プーチン氏は欧米の恐怖心を利用」 ベラルーシ核配備でISW分析

ウクライナ情勢

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 米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)は25日の戦況分析で、ロシアのプーチン大統領ベラルーシに戦術核を配備することで合意したと明らかにしたことについて、「プーチン氏は核エスカレーションに対する欧米の恐怖心を利用しようとしている」とし、実際には核戦争の恐れは低いままであるとした。

 プーチン氏がこのタイミングで発表したのは「ウクライナの士気を低下させ、欧米の支援を減らし、うわさされるウクライナの反攻の効果を減殺することを期待している」との見方を示した。

 ISWはまた、「プーチン氏は昨年2月の全面侵攻前にベラルーシに核を配備しようとしていたようだが、当面の情報作戦に資するよう、タイミングを選んだ可能性が高い」と指摘。その背景事情として、ルカシェンコ氏が2021年11月、ロシアの核兵器をベラルーシ領内に受け入れることを申し出ていることや、ベラルーシが22年2月に国民投票でベラルーシの中立的地位を明記した憲法条項を削除したことを挙げた。

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