一時は予約埋まったが… 自衛隊の大規模接種センター、役目終え閉所
田嶋慶彦
新型コロナウイルスのワクチン接種を促すために政府が設けた「大規模接種センター」が運営を終え、26日に東京会場(東京都千代田区)で閉所式があった。利用者が減り、25日に接種を終えていた。
大規模接種は2021年5月に始まり、医療従事者の不足に対応するため自衛隊の医官や看護官らが接種を実施。同年11月にいったん閉鎖したが、オミクロン株の流行を受け、22年1月に東京、2月に大阪で規模を縮小して再開した。一時は予約枠がすべて埋まるほどだったが、最近は希望者が減り空きが目立っていたという。
再開後は、両会場で計約52万回を接種した。浜田靖一防衛相は式の終了後、記者団に「民間事業者と一体的に活動することで円滑に運営を行えた。献身的な活動に心より敬意を表したい」と述べた。(田嶋慶彦)
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