4歳の僕がいた 原発事故で休園の保育所、元園児が12年ぶり訪ねた

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滝口信之
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 東京電力福島第一原発事故の影響で、今も休園が続く福島県大熊町の町立大熊町保育所が25、26の両日、事故後初めて開放された。当時、通園していた園児や保護者ら約70人が訪れ、残されていた私物をそれぞれ持ち帰った。保育所は解体される予定だ。

 1966年に開園し、現在の建物は85年に建てられた。町唯一の保育所で、震災当時は園児約140人が在籍。原発事故で全町避難を余儀なくされ、休園が続く。壁には2011年3月のままのカレンダーが貼られ、建物は動物のフンで汚れていた。

 高校1年生の深代彩斗さん(16)は26日、白河市から母親の奈津美さん(44)らと訪れた。町に足を踏み入れるのも、事故後初めてだという。

よみがえる記憶

 あの時は4歳だった…

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