仙台育英、28日の3回戦で龍谷大平安と対戦 選抜高校野球

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 【宮城】第95回記念選抜高校野球大会の初戦を今大会初のタイブレークの末にサヨナラ勝ちした仙台育英は、28日午後4時開始の第4試合(3回戦)で龍谷大平安(京都)と対戦する。次戦にどう挑むのか。須江航監督と龍谷大平安の原田英彦監督に意気込みを聞いた。

 ――相手チームの印象は

 須江 粘り強く、守備がすばらしくて負けない野球をするチームという印象。ディフェンス力の高さから、自滅することはあまりないと思う。基礎基本がすごくしっかりしている。

 原田 昨年の甲子園優勝校であり、経験者が残っているのは、ものすごい強み。複数の投手を擁して、経験も豊富だ。チームとして試合の勝負どころがわかっているように思う。

 ――自チームの状態は

 須江 初戦は慶応さんに鍛えていただいた。タイブレークで激戦だったので、公式戦10試合分の経験を積んだと言えるぐらい良い経験になった。声出し応援が解禁され、慶応の大声援の雰囲気の中でやれた。勝って様々な反省ができたことは非常に大きかった。

 原田 初戦で接戦をものにしたのでまあまあ。中軸が打てなかったら足を使って試合を動かしたいが、まだその基礎的な力がない。3、4番を中心に連打を(下位まで)つなげるしかない。初戦はエラーをきっかけに勝ち越される最悪の展開で、代打陣のおかげでゲームをひっくり返せた。

 ――警戒する相手チームの選手は

 須江 テンポ良く打たせて取る桑江投手と、ストレートの強さに関して大会屈指の能力がある岩井投手らを中心とした守る野球をしてくると思う。あとは原田監督は1番打者をすごく信頼しているようなので、白石選手。ランナーをためて中軸に回さないようにしたい。

 原田 打線では2番橋本選手、3番寺田選手、4番斎藤陽選手の左打者3人を抑える必要がある。打たれると打線がつながってくる。投手陣ではやはり1番を背負う高橋投手。初戦は2番手で登板したが、彼が大事なところで出てきて試合を支配している。

 ――自チームでカギとなる選手は

 須江 投手陣だ。初戦で登板した仁田、高橋、湯田の3人と田中、佐々木がキーマン。打ち勝って勝ち上がっていくのは考えがたいので。攻撃面では2番の橋本が出塁できると、相手にとってぐっと脅威になる。

 原田 3番の山口、4番の山下が打たねば。初戦はチーム全体として試合の入りが悪かったが、次は落ち着いて試合に入ってくれるよう期待する。桑江、岩井の投手陣は期待した通りだったので、続けてほしい。

 ――予想される試合展開は

 須江 私たちがたくさんリードすることはあまり考えられないので、粘り強く終盤まで競った展開にしたい。どちらも守備が堅いので、守備からリズムを作って攻撃につなげられた方が抜け出すんじゃないかと思う。

 原田 中軸が打って打線がつながってほしい。相手に連打を許してはいけない。ロースコアの展開を予想する向きもあると思うが、(育英は初戦で)相手投手がよかったので中軸が本来の力を出していない。初戦で色々反省があったので、地に足をつけた試合をしたい。(敬称略)

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