知事と市長の対立続く岡山、会見でお互いを非難 職員「やりにくい」
雨宮徹 吉川喬
岡山市が同市北区に5千人規模の新アリーナを整備する構想をめぐり、県と市のトップが互いを非難する異例の応酬が続いている。新アリーナ整備による経済波及効果は市外にも及ぶとして、市が県に突如負担を求めたことが発端で、反発する県との協議は平行線のまま。道筋は見えず、関係者からは危惧する声が出ている。(雨宮徹、吉川喬)
岡山市内で22日に開かれた「おかやまマラソン」実行委員会の総会。会場に入った伊原木隆太知事(56)と大森雅夫・岡山市長(69)は軽く会釈をしただけで、その様子に関係者は気をもむばかりだった。
県市の関係がこじれたのは、市が打ち出したアリーナ構想にある。2021年末に経済団体からアリーナ整備を求める提言書を受け、市が基礎調査を開始。昨年7月、アリーナ整備による経済波及効果は20年間で約771億円にのぼるとの試算が公表された。
書面での応酬、熱帯びる
これを受け、大森市長は昨年…