文化庁の京都庁舎公開 首相「京都を中心に新たな文化振興を」

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神宮桃子
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 文化庁は27日、京都に移転し都倉俊一長官らが業務を開始する。中央省庁の本格的な地方移転は初めて。東京一極集中を是正し、地方創生を狙う。26日、文化庁京都庁舎(京都市上京区)が報道陣や関係者らに公開された。

 京都庁舎は、旧京都府警察本部本館を改修し、隣に新行政棟を新築した。この日公開されたのは、長官室や次長室のほか、文化財関係部署の執務エリアや、イベントや展示も可能な文化情報発信室など。

 京都に移るのは世界遺産など文化財や宗教を担う6部署で、職員の大半は5月の大型連休を活用して移る。東京には著作権や文化施設、文化芸術振興などを担当する7部署が残り、京都約390人、東京約200人の体制になる予定。ただ、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る課題に対応する宗務課職員は業務に一定の区切りがつくまでの間、東京で働く。

 この日は京都市内で祝賀の集…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2023年3月27日8時57分 投稿
    【提案】

    東京一極集中の是正というと響きはいいのですが、じゃあ何をどこへ、ふだんの省庁間のやり取りはどうするなどなどで、京都=文化庁というこれほどはまる組み合わせでもかように中途半端になります。まず文化庁から完全移転してもらって、ぜひ次は閣僚がトップ