文化庁が京都に移転 都倉俊一長官らが業務開始

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神宮桃子
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 文化庁が27日、京都に移転し、都倉俊一長官らが業務を開始した。安倍晋三政権が地方創生の一環で掲げた中央省庁の移転のうち、唯一「全面的に移転」とされた文化庁が京都でスタートを切った。ただ、東京に残る部署も多く「全面的」とは言いがたい。

 27日午前、京都市の文化庁京都庁舎での除幕式後、テレビ会議をつないで東京から岸田文雄首相が「都倉長官のリーダーシップのもと、ポテンシャルの高い日本の地域や文化芸術の底力をいま一度掘り起こしていただき、ぜひ新しいパワーを生み出していただきたい」と訓示した。この日に京都で業務を始めたのは約70人。他の大半の職員は、5月の大型連休を活用して引っ越す。移転後の体制は京都約390人、東京約200人になる見込みという。

 京都に移るのは、政策課や文化財関連の部署など計6部署。このうち、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の対応にあたる宗務課職員は、業務に一定の区切りがつくまで東京で勤務する。一方、著作権や国語、文化施設などを担う計7部署は引き続き東京に残る。

 文化庁の京都移転は2016…

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