第3回立憲→自民へ「電撃転身」の候補が参戦 三つどもえ「多治見の戦い」
佐藤瑞季 本井宏人 小林圭
岐阜県議選(31日告示、4月9日投開票)の多治見市選挙区(定数2)が注目を集めている。2021年衆院選に立憲民主党から出馬した候補が、自民党に「転身」して参戦。16年ぶりとなる「多治見の戦い」は、新顔3人による激戦の様相だ。
同選挙区は、自民と旧民主党系が1議席ずつ分け合う形で、3回連続で無投票が続いてきた。そこに割って入ってきたのが、今年1月に立憲を離党し、自民に所属を変えた今井瑠々(るる)氏(26)。無所属ながら自民推薦の「看板」を得た今井氏と、自民公認の友江惇氏(36)、旧民主系無所属の判治康信氏(47)の3氏が、2議席を争う三つどもえの構図となっている。
21年衆院選で岐阜5区に立憲から出馬した今井氏は、小選挙区の全国最年少候補として注目された。自民ベテランの古屋圭司・元国家公安委員長に約1万4千票差まで迫り、同市では約2万6千票を得て3千票以上も上回った。落選後も立憲在籍時は「打倒自民の急先鋒(きゅうせんぽう)」(立憲県連幹部)と言われた。
転身直後は「裏切り者」と罵倒受けたが…
そんな今井氏の電撃転身は全…

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