KDDIとソフトバンク、月額429円で互いの回線をバックアップに

鈴木康朗
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 KDDIとソフトバンクは27日、1台のスマートフォンでお互いの回線を副回線として使えるサービスを始めると発表した。料金は個人向けで月額429円(税込み)。KDDIは29日から、ソフトバンクは4月12日から提供する。副回線は音声通話など最低限の機能を利用でき、主に通信障害や災害で主回線が使えなくなった時の利用を想定している。

 副回線はデータ通信の速度を必要最小限にして、相互の設備への負担も抑える。メールやSNS、スマホ決済などは使える見込みだ。基本使用料のほか、国内通話が30秒22円、ショートメッセージサービス(SMS)は1通3・3円の料金がかかる。

 主回線を契約している会社に申し込み、契約情報を2回線分もつ「デュアルSIM」のスマホとする。副回線の電話番号が新たに割り振られ、回線の切り替えは契約者がする。

 KDDIは昨年7月、過去最大規模の通信障害を起こした。非常時に限り利用者が契約先とは別の通信網を使える「ローミング」の導入を総務省などが検討しているが、実現に時間がかかることもあり、同社は平時も含めた副回線サービスを先行させる。(鈴木康朗)

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