勤務の間に11時間の休息を 官僚の「働き方改革」求め有識者が提言

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榊原一生
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 人事院の有識者研究会は27日、国家公務員の働き方改善案を盛り込んだ報告書をまとめた。長時間労働が常態化していることを問題視し、終業から始業までの間に一定の休息時間を確保する「勤務間インターバル制度」を原則11時間以上設けるよう求めた。

 霞が関の官僚は、法案や国会答弁の作成で深夜まで残業し、ほとんど休めないまま翌朝出勤するケースが少なくない。2021年度の人事院の調査では、こうした業務に携わる職員約3万8千人のうち14%が、超過勤務時間が「過労死ライン」の月100時間を超えたことがあった。国会開会中の2~6月には20%が月80時間超を経験していた。

 報告書では、インターバル確…

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    小室淑恵
    (株式会社ワーク・ライフバランス社長)
    2023年3月28日12時43分 投稿
    【解説】

    政治家にこそ、11時間の勤務間インターバルを義務化するべきだろう。 「睡眠不足の上司ほど部下に侮辱的な言葉を使う」という研究結果が出ている。国会のたびに、国会議員の遅い時間の質問通告や、理不尽な叱責を受けて非常にストレスフルな環境で働き、

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    せやろがいおじさん
    (お笑い芸人・YouTuber)
    2023年3月28日15時56分 投稿
    【視点】

    官僚が過重な労働環境になっているというのは以前から指摘があり、私も以前動画を作成したことがあります。(動画https://comment.digital.asahi.com/) 今回導入が求められた勤務間インターバル制度は、心身の健康を守

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