ランドセルの色、海外ルーツの子…来春の小学校教科書、多様性を重視
2024年の春から小学校で使われる教科書の検定結果が28日、公表された。カラフルなランドセルや女性の活躍、海外にルーツのある子どもの登場……。多くの教科で、ジェンダー平等や多様性に配慮した記述が見られた。
文部科学省によると、LGBTQなどの「性の多様性」について触れた3・4年保健の教科書は、前回の2018年度検定は5点のうち1点だったが、今回は申請された6点のうち5点に増えた。道徳では、前回は1点もなかったが、今回は全6点中、3年で2点、6年で1点盛り込まれた。「男女差別」「男女共同参画」についても、社会や道徳で扱う教科書が前回より増えた。
文教社では3・4年保健で、子どもたちに身近な学校生活からジェンダー平等について考えさせた。男子は黒、女子は赤が多かったランドセルについて、男女関係なく、紫や緑などカラフルな色が選べるようになってきたことや、名簿は男女別で並べられていたものが、男女混合になっていることを示した。
担当者によると、執筆者の教…
- 【視点】
過去にしんどい思いをしてきた多様な背景を持つ子どもたちのことを考えると、やっとここまで進んできたかと込み上げるものがあります。 多様性を前提として、多様な子どもたちの存在を無視しない、なきものにしない学校をつくるためには、もちろん教職員の
- 【視点】
以前、支援をしてきた海外ルーツの子どもがぽつりとつぶやいた言葉を思い出しました。「私は学校ではまるで、いないみたい」。自分の存在が、まるでないものであるかのような状況について、孤独な気持ちを正直に教えてくれました。 学校の中は特に、す

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男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る]