世界変えた「三つのC」 駐日米大使、経済的威圧に「集団的戦略を」
エマニュエル駐日米大使が27日、東京大学で経済安全保障に関して講演し、「中国の経済的な威圧に対し、同等の包括的で集団的な戦略をもって闘わなければならない」と述べ、各国が足並みをそろえることの重要性を強調した。
エマニュエル氏は講演の冒頭で、岸田文雄首相が21日にキーウを訪問したことを「歴史的な訪問」「政治的な独立と自由への希求のために標的にされたウクライナの人々の側に立った」と評価。同じ日に中国の習近平(シーチンピン)国家主席がモスクワで「戦争犯罪に問われている人と肩を並べていた」と比較したうえで、「世界は一極化と多極化のはざまにある」と述べた。
また、エマニュエル氏は近年、「新型コロナウイルス」「中国による威圧」「ウクライナ紛争」の「三つのC」により、各国の行動の前提が「根本的に変わった」と指摘した。特に経済的な威圧に関し、台湾の大使館に相当する事務所の設置を認めたリトアニアからの輸入を中国が制限したことや、ウクライナ侵攻をめぐりロシアが食料やエネルギーを利用して欧州に対抗したりした例に言及。「リトアニアを欧州連合(EU)が、欧州を米国がLGNを供給して支援した」と説明したうえで、「一過性の対応ではなく、より包括的で集団的な対応が必要だ」と訴えた。
日本のLGBTQ政策については
一方、中国が世界貿易機関(…