軒下でじっくり1時間対話、公園の側溝ふたも開ける 地方議員に密着
仲程雄平
統一地方選の投開票日が来月に迫った。地方議員が議会に出席している姿はイメージできるけれど、普段どんな仕事をしているのだろう。活動に同行すると、市民の声に寄り添おうと地道に取り組んでいる姿が見えてきた。
ベテランの大津市議、高橋健二さん(71)。当選7回は、現職の中では最多タイで、丸28年務めた。今回の市議選には立候補せず、引退する。3月の2日間、高橋さんの活動に同行した。
訪ねたのは過疎地域
<1日目>
午前7時すぎ、高橋さんの姿は、JR唐崎駅前にあった。市議選に出る後継候補らの街頭活動を1時間ほど見守った。声をかけてきた人には、一緒になって話に耳を傾けた。
その後、自家用車を運転して向かった先は、約20キロ離れた山間部にある葛川(かつらがわ)学区。2月末時点の人口は221人で、過疎に苦しむ地域だ。
高橋さんは車中で、市議の仕事のポイントについて、記者に説明してくれた。
市民の声を聞いて、市に伝え…

統一地方選挙・衆参補選2023年
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