「世界最高級」クルーズ船が初来日 新ターミナルに寄港、その船内は
高橋豪
新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んでいた国際クルーズ船に客足が戻りつつある。消費額の多い富裕層の訪日客が増えるほか、寄港による地方への経済効果も見込まれる。
14日朝、東京国際クルーズターミナル(東京都江東区)に「世界最高級」と言われる豪華客船が入港した。船の名は「セブンシーズ・エクスプローラー」(約5万5千トン、定員750人)。約600億円かけて建造され、2016年に就航した米国船だ。
海を望むラウンジやスパ、トレーニングジムをそなえ、フレンチやアジア料理など八つのレストラン・カフェがある。運航会社「リージェント・セブンシーズ・クルーズ」によると、乗客1人あたりの専有面積や乗員数は世界最大級。東京発着の14日間のクルーズは、最も安い部屋で1人180万円を超える。それでも今年の運航はほぼ満室という。
この船が日本に来るのは今回が初めて。豪州・シドニーを出港し、東南アジアと台湾、日本を周遊する最長約2カ月の船旅を終えた。欧米や豪州などからの訪日客が船を下り、送迎のバスや車に乗り込んでいった。
船は次の客を乗せ、その日の…