小学校英語「山はMt.」に検定意見 「知識として教えない」鮮明に

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塩入彩 武田啓亮
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 来年の春から使われる小学校教科書の検定結果が公表された。文部科学省からは各教科の教科書に様々な検定意見が付いた。

 2020年度に5、6年生の正式な教科となり、今回が2回目の教科書検定となった小学校英語。前回18年度検定時から学習指導要領は変わっていないが、付いた検定意見の数は前回の計143件から計285件へと2倍近くに増えた。

 「山の名前を言うときは、名前の前にMt.をつけます」

 三省堂の6年の英語の教科書にあったこの説明。今回の検定で「学習指導要領に示す内容に照らして、扱いが不適切」との意見がついた。文部科学省の担当者は「小学校の英語の学習指導要領では、意味のある文脈で繰り返し触れることが求められている」と指摘。「『山の名前の前にMt.をつける』との知識を教えることは、学習指導要領が想定していない指導になる恐れがある」との判断だったと話す。検定意見が付いた結果、同社は「山の名前は、Mt. Fuji(富士山)、Mt. Asama(浅間山)などのように表します」と修正した。

 同社の教科書には、ほかにも…

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