商品贈りPR依頼→感想投稿は「セーフ」? ステマ規制の灰色ゾーン

有料記事

寺田実穂子
[PR]

 欧米の周回遅れと言われてきた日本でも、ステルスマーケティング(ステマ)の規制が始まることになった。野放しだった現状からは一歩前進するが、事業者が商品を無償でインフルエンサーなどに提供し自由に感想を書いてもらうような場合は規制の対象外という線引きも示された。消費者の商品選択の際の誤認を防ぐという規制の趣旨からは課題も残った。

 SNSで大きな影響力を持つインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらう宣伝手法は近年広がりを見せている。インフルエンサー・マーケティングを手掛ける、ある外資系会社の代表は「携帯電話一つでできるので参入障壁が低い。意識の低い事業者も参入できるので、ステマが横行していた」と明かす。同社はPRや広告の明記はすでに徹底しており、規制は評価するという。

 消費者庁はステマに該当するかどうかの判断基準の案をまとめ、パブリックコメントにかけた。線引きをより明確にしてほしいといった経済界などの声を受けて、規制の対象にならない事例が最終段階で加筆された。

 その一つが、「事業者が第三者に商品やサービスを無償で提供し、SNS投稿することを依頼するものの、第三者が自主的な意思に基づき投稿している場合」だ。

 インフルエンサーが自主的な意思で感想を投稿する限りでは、商品がただでもらったものでも、「広告」「PR」などと明示しなくてもよいということになる。

 なぜこうなったのか。

 ステマを規制するために今回…

この記事は有料記事です。残り1154文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません