来春から使われる小学校の教科書の検定結果を、文部科学省が28日に公表した。今回検定を受けた小学校教科書は、デジタル化への対応が大きく進んだ。政府の「GIGAスクール構想」が2020年度以降に本格化し、小中学生に1台ずつ情報端末が行き渡るなか、検定に合格した全ての教科書にQRコードが掲載された。リンク先の各社独自の映像や音声などの教材も大幅に充実した。
「『1人1台』の端末を有効に使いたいと考えた」
東京書籍の道徳教科書の担当者はそう話す。それぞれの読み物教材の冒頭にQRコードを入れた。児童が持つタブレット端末のカメラ機能でQRコードを読み込むとネットにつながり、教材の朗読を聞いたり、関連する映像を見たりできる。「読むのが苦手な子もいるので、音声や映像で理解しやすくした。子どもの特性に合わせて活用してもらえるといい」と話す。
小学英語、デジタルで300単語追加し計1千語に
同社の英語教科書では、英単…
- 【視点】
GIGAスクール構想で、1人1台端末が大半の小中学校に整備されて、今年で3年目になります。端末をうまく活用し、子どもたちが自主的に学ぶツールとして、どんどん広げている学校がある一方で、この記事にあるような、「必要な場」「必要な時間」だけで、