子どもの転落、春から増える傾向 専門家が訴える大人がすべきこと

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木佐貫将司
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 窓やベランダから子どもが転落する事故が後を絶ちません。春になると窓を開ける機会も多くなり、事故も増える傾向があります。事故を防ぐために必要なことは。専門家に話を聞きました。

 東京消防庁によると、2012~21年の10年間で、5歳以下の子どもが窓やベランダなどから転落して医療機関に搬送された事例は、管内で170件あった。14年の30件をピークに減少傾向にあったが、19年の9件から再び上昇し、21年は11件だった。

 春になると増える傾向があり、3~5月は56件と、全体の3割以上を占める。5月は34件と最も多かった。担当者は「春は過ごしやすい季節なので、窓を開けて換気したり、洗濯物を干す時に窓やベランダを開けっ放しにしたりするからでは」と話す。

 男女別では、男児が女児の2・47倍だという。年齢について、担当者は「1~4歳が多い」という。

 小中学生のスクールカウンセラーも務める、新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)によると、生まれたばかりの子も「高いところは怖い」という本能は備わっているという。だが「どのくらいの高さになると危ないか」という感覚は、少しずつ経験しながら学習していく。

高いところから子どもが転落する事故が後を絶ちません。子どもの学習は?視野は?登る力は?専門家に話を聞き、周囲の大人がするべきことを考えます。

 子どもの「高いところが怖い…

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