越冬するガンやカモなど国内に180万羽 気候変動は渡りにも影響

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森治文
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 冬を日本で過ごした渡り鳥は今、北帰行のさなか。その代表格のガンやカモ、ハクチョウの仲間はどのくらい国内にいるのだろうか。環境省が毎年1月のある日を基準日に、全国で一斉調査をしている。カルガモなど渡りをしない留鳥を含めて、2022年は約179万6千羽(同年11月発表)だった。

 カモ科の水鳥に着目した「ガンカモ類の生息調査」。可能な限りの越冬地に網をかけるため、22年は全国の湖沼など約8800地点で約3600人の協力を得た。歴史も長く、1970年に林野庁のもとで始まった。

 当初は狩猟のため、どこに何羽いるかを把握する目的だったとされる。しかし、開発や農薬などでトキやコウノトリがすでに絶滅寸前になるなど、野鳥はこのころ、危機的な状況に追いやられていた。

 そこで71年にはガン類のマガンやヒシクイなどを天然記念物に指定し、狩猟は禁止に。野鳥保護に行政の力点も傾いていった。70年の調査では総数で100万羽あまりだったが、90年代には今と同じ水準にまで増えた。特に当初は1万羽を切っていたガン類は今では20万羽前後に上る。

 ガン類の大半が越冬するのは…

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