女子柔道の強豪で知られる長崎県立長崎明誠高の男性教諭(44)が、顧問を務める柔道部員に体罰を繰り返していた問題で、長崎県教育委員会は28日、教諭を停職2カ月の懲戒処分にし、発表した。教諭が部員に口止めをしていたことも判明し、体罰として最も重い処分とした。
発表によると、顧問は昨年4月~今年1月、部員5人の顔をたたいたり、「消えろ」などの暴言を吐いたりした。教諭は過去に2度、生徒への体罰で文書訓告の指導と戒告の処分を受けていた。
教諭の自宅は寮になっていて、被害を受けた部員らは今も住んでいるという。だが、退部した部員はおらず、部の保護者会でも「ここで部活を続けたい」「寮生活を続けたい」という声が部員から出ているといい、県教委は、教諭が停職後に顧問に戻ることも容認するとした。
県教委はこのほか、準強制わ…
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- 【解説】
スポーツにおける暴力的指導の特徴の一つに、常習性があります。根本的にそれが正しい指導だと思っている、別の指導の仕方を習得していない、怒りのコントロールができないといった理由で繰り返してしまいます。 また、体育館や道場など、指導者と部員し
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