ベスト4めざし、きょう、準々決勝 山梨学院
三宅範和
第95回記念選抜高校野球大会は29日、準々決勝4試合がある。山梨学院(山梨)は第1試合(午前8時半開始予定)で、作新学院(栃木)と対戦する。4強入りすれば、山梨県勢としては第63回大会(1991年)の市川以来となる。
山梨学院は、これまでの3試合でいずれも1失点と、エース林謙吾投手を中心とした投手陣が安定している。ただ、林投手は27日の光(山口)戦で7回3分の2で102球を投げてから、中1日での登板となる。林投手は昨秋の公式戦でスタミナ不足の課題が指摘され、冬場は体力強化に努めた。その成果が問われることになりそうだ。
攻撃面では、光戦で今大会最多の7得点をあげ、果敢な走塁を絡めて打線がつながった。4番に入った高橋海翔選手が右方向への適時打で甲子園初打点をあげた。これを機に高橋選手の調子が上向けば、得点力はぐっと増す。
対する作新学院は、これまでの2試合、いずれも4人の投手を繰り出してしのいできた。大分商(大分)戦を8―6、英明(香川)戦を9―8と打ち勝った。山梨学院打線はある程度、好機を作ることが期待できるだけに、林投手が作新学院の強力打線をどれだけ抑えられるかが試合を左右しそうだ。(三宅範和)
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