保津川の転覆事故、行方不明の船頭の捜索続く 国は調査官派遣へ
京都の観光名物「保津川下り」で、29人乗りの船が転覆して船頭を務めていた51歳の男性が死亡した事故で、府警は29日、行方不明になっている別の船頭の男性の捜索を行った。
府警は29日午前7時半ごろから、約35人態勢で男性の捜索を開始した。消防とともにヘリコプターや船の上などから捜索している。
一方、国の運輸安全委員会は同日、船舶事故調査官2人を派遣する。船頭ら関係者への聴取などを検討しているという。
事故を受け、保津川遊船企業組合(京都府亀岡市)は29日の運航を取りやめた。再開のめどはたっていないという。
乗り場近くでは、予約していた観光客の姿もあった。京都市在住の女性(59)は「桜のシーズンで保津川下りが観光にちょうどいいと思ったので残念。行方不明者が早く見つかったらいいのですが」と話していた。
府警や組合によると、事故は28日午前11時ごろに発生。船には子ども3人を含む乗客25人と船頭4人が乗っていたが、流れの激しい「大高瀬」付近で船頭が船の後ろにあるかじを空振りし川に落下。その後、船は岩にぶつかり、転覆した。全員が投げ出され、船頭の田中三郎さん(51)が死亡、別の船頭の男性(40)が行方不明になった。
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