マンモスのミートボール、食べられないけど展示 開発会社の思いは?
小早川遥平
マンモスの遺伝情報を使って培養した肉で作った巨大なミートボールがオランダの科学館で公開されている。ロイター通信などによると、ワニ肉のような香りがするが、現時点では安全性が確認されておらず、食べることはできない。
培養肉はオーストラリアのスタートアップ(新興企業)「VOW」が開発し、28日からアムステルダムで展示を始めた。マンモスの遺伝子配列に関する公開情報を使い、羊の細胞を用いて培養された。情報が足りない部分はアフリカゾウのデータで補ったという。
世界的に培養肉の開発には同社のようなスタートアップが多く関わっている。VOWの創業者の一人は「食肉の未来について人々に語ってもらうこと」が展示の目的としている。マンモスを選んだのも、かつて絶滅した象徴として気候変動について考えてほしかったためという。(小早川遥平)
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