「ノリと勢い」で市議会議員に 32歳新顔が議席で感じた驚きと学び

有料記事統一地方選挙2023

井上怜
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 有権者に最も身近な代表を選ぶ地方選挙。少子高齢化や政治への関心の低さから、なり手不足に悩む議会も少なくないなか、政治経験のない若手が参加し、活性化した例がある。

 武家屋敷や桜並木で知られる角館や、水深が日本一の田沢湖がある秋田県仙北市。3月、澤田雅亮(ありょう)市議(32)は、緊張気味に市議会(定数16)の本会議の討論に立った。

 議論されていたのは、80歳を迎えた市民に5千円を支給する祝い金。制度を廃止して子育て支援の財源に充てるという市の提案に、市議会からは「祝い金は人生の節目に幸せを与えるものだ」などと、反対の声が上がっていた。

 5歳と3歳の子どもがいる澤田さんは廃止に賛成の立場だった。「批判されてでも将来への状況改善につなげることが次世代、将来につなぐという言葉の重みではないか」と訴えた。

 採決の結果、反対多数で市の…

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