対北朝鮮を想定し揚陸艇で浜辺へ 米韓が5年ぶり合同上陸訓練を公開
浦項=太田成美
米韓両軍は29日、韓国南東部の浦項(ポハン)で実施している海軍と海兵隊の合同上陸訓練「双竜訓練」を報道陣に公開した。対北朝鮮を想定した大規模な訓練で、実施は5年ぶりとなる。
訓練は20日~4月3日の日程で行われており、この日は韓国軍の大型輸送艦や米軍の強襲揚陸艦、戦闘機「F35」などが参加。米韓の兵士らが韓国軍の水陸両用の装甲車や米軍のエアクッション型揚陸艇(LCAC)に乗り、浜辺上陸する様子などが公開された。韓国軍は「いかなる挑発にも直ちに報復できる連合防衛態勢をさらに強化していく」としている。
韓国で昨年に米韓同盟の強化を掲げる尹錫悦(ユンソンニョル)政権が発足して以降、米韓両軍は大規模な合同訓練を再開させている。
北朝鮮の労働新聞は28日付の記事で、双竜訓練について「平壌占領を狙ったものだ」などと反発している。(浦項=太田成美)
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