スーチー氏の政党など40党が資格抹消 ミャンマー国軍が民主派排除
ヤンゴン=福山亜希
クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーで29日、拘束された民主化指導者アウンサンスーチー氏が率いる政党「国民民主連盟」(NLD)が政党資格を失った。国軍が定めた政党登録法に基づく手続きをしなかったためで、NLDを含む40政党が抹消された。多くは国軍に反発する政党で、国軍によって事実上の解党処分に追い込まれたかたちだ。
29日付の国営紙は、登録を申請しなかった40政党名を報じ、「29日をもって、政党登録が取り消された」とした。NLDのほか、NLDが圧勝した2020年の総選挙で第3党だったシャン民族民主連盟(SNLD)も登録を抹消された。
NLDは、20年の総選挙の結果が有効だと主張し、国軍が主導する選挙を認めない立場をとる。同党幹部のチョウトゥエー氏は以前の取材に、「国軍は党員を殺害したり逮捕したりしている。NLDが政党として認められるかどうかに関係なく、政治活動できる状況にない」と話していた。
抹消された40政党には、武…