公園で立ちすくむ82歳「目がぼやけて…」腕を出し送り届けた大学生

村上潤治
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 【神奈川】公園で自分の家が分からなくなり、立ちすくんでいた男性(82)に声をかけて自宅に送り届けた座間市の大学生渡辺航成さん(19)に24日、座間署が感謝状を渡した。

 渡辺さんは8日昼のジョギング中、公園の壁に右手をかけていた高齢男性に目がとまった。「オドオドして様子がおかしい」。声をかけると「目がぼやけて見えない」。身分を証明するものは何もなかった。

 腕につかまってもらい道の段差に気をつけて歩いた。30分後、男性の家族の連絡を受けて自宅前にいた署員と鉢合わせし、無事に送り届けることができた。

 渡辺さんは「初めての体験で焦りもあったが最後までがんばれた」。伊藤秀彦署長は「見て見ぬふりをしない行動の積み重ねが地域の安全安心につながる。彼の勇気に感謝です」と述べた。(村上潤治)

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