TPPに英国加盟へ 近くオンライン閣僚会合で合意の見通し

若井琢水
[PR]

 日本など環太平洋経済連携協定(TPP)に加盟する11カ国は、新たに英国の加盟を認める方針を固めた。近くオンラインで閣僚会合を開き、確認する見通しだ。認められれば、発足時の11カ国以外で加盟するのは初めてとなる。日本政府関係者が明らかにした。

 TPPは、広範囲の物品関税の撤廃やサービス・投資の自由化を域内で進める協定。日本や豪州などの加盟国は2021年9月、英国の加盟に向けた作業部会を設置。昨年7月から加盟に向けた本格交渉を始めていた。

 TPPは、16年2月に米国も参加して12カ国で署名したが、米国のトランプ政権時に離脱。18年12月に11カ国で発効した。21年9月には中国と台湾が、同12月にはエクアドルが、それぞれ加盟を申請している。ただ、中国の加盟については、日本などが慎重な構えをみせている。(若井琢水)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    遠藤乾
    (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    2023年3月30日9時7分 投稿
    【視点】

    自由貿易協定FTAは地理的な近隣国とだけするとは限らない。イスラエルはかねてから遠い国とFTAを結んできた。日本自身、EUとそうしてきた。EUを抜けた英国が、グローバル・シフト、インド太平洋シフトを敷くに従い、CPTPPに入るのは不思議では