アップル、6月5日にソフトウェア開発者会議 AR端末を発表か
サンフランシスコ=五十嵐大介
米アップルは29日、6月5~9日に毎年恒例の開発者向け会議「WWDC」を開くと発表した。米メディアでは、現実の風景に仮想の画像を重ねる拡張現実(AR)端末が発表されるとの観測が出ている。
アプリなどのソフトウェア開発に携わる人らが参加する会議で、初日の5日のみ対面でおこなう。iPhone(アイフォーン)などの新たな基本ソフト(OS)も紹介され、開発者らにとっては秋の新型iPhoneの発売に向けた情報収集の場となる。
米ブルームバーグ通信は29日、アップルが同会議で仮想空間向けの端末を発表すると報じた。米ニューヨーク・タイムズ紙は今月、アップルのAR端末の価格が約3千ドル(約40万円)になるとの見通しを報じている。
米メタなどのIT大手が「メタバース」と呼ばれる仮想空間分野に注力するものの、景気減速などもあって端末の普及は広がっていない。業界では、アップルのAR端末が普及の後押しになると期待されている。(サンフランシスコ=五十嵐大介)
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