「夢が葬られた」 サッカーU20W杯 インドネシア開催が中止に
ジャカルタ=半田尚子
国際サッカー連盟(FIFA)は29日、5月に開く20歳以下(U20)男子ワールドカップについて、インドネシアから開催権を剝奪(はくだつ)すると発表した。これによって、大会のインドネシア開催が中止されることになった。現地の代表チームの選手からは落胆の声が上がっている。
FIFAの発表によると、大会日程(5月20日~6月11日)は変更せず、別の開催国を「可能な限り早く発表する」としている。理由は明確に示されていないが、インドネシアサッカー協会は、国内で政治家らが「イスラエル拒否」の声を上げていたことが影響した可能性を挙げる。
人口の約9割がイスラム教徒のインドネシアは、同じくイスラム教徒が人口の大半を占めるパレスチナを「組織的に抑圧している」などとして、イスラエルを国家として認めていない。
大会をめぐっては、試合会場があるバリ州の知事らがイスラエル代表の参加に反発を示し、FIFA側が、今月末の組み合わせ抽選会の開催中止を通知する事態となっていた。
インドネシア政府は開催権限…