カルテル問題、関電の森社長が謝罪 「当時の社長や副社長らが関与」

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 関西電力の森望社長は30日、公正取引委員会が大口電力の販売で他の電力大手と結んだとされるカルテルの調査結果を発表したのを受け、「(カルテルを禁じた)独占禁止法に違反する行為があったと認定された」と述べ、謝罪した。公取委の認定内容を精査し、関与した幹部らの処分を検討する。

 森社長はこの日、記者会見を開き、初めて会社としてカルテルへの関与を認めた。

 カルテルを結ぶきっかけは、関電が2017年秋ごろから、中部や中国、九州の電力大手3社が地盤とするエリアで電力販売の営業を始め、競争で販売価格が下がったためと説明した。価格下落を避けるため、18年には他エリアでの営業活動を自粛する方針を決めた。

 森社長は「(当時の)岩根茂樹社長や営業トップの弥園豊一副社長、企画担当の森本孝副社長が関与していた」と話した。森本氏は20年に社長になり、22年に弥園氏とともに退任した。森本社長の退任理由は「経営陣の若返り」と説明し、森社長はこの日も同じ説明を繰り返した。

 会見中に、同じく公取委から…

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