ひとりカラオケ状態、自己陶酔…増える大人のフィギュアスケーター

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編集委員・中小路徹
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 3月下旬、深夜近い新横浜スケートセンター(横浜市)。大人の男女6人がリンクを貸し切りにして、フィギュアスケートの練習をしていた。順番に、自分のプログラム曲を鳴らして練習する「曲かけ」もした。

 アップテンポの曲に乗り、終始笑顔で滑っていたのは東京都の会社員、福田恵美さん(42)。

 フィギュアにはまったのは学生の時だ。

 2002年のソルトレーク・オリンピック(五輪)で金メダルに輝いたアレクセイ・ヤグディン(ロシア)の演技にみせられ、試合を追い始めた。

 しばらくは「見る専(門)」だったが、ファン仲間に勧められて08年からスケート教室に通い始めた。

 「意外と誰でもできる」が第一印象。「じっとバランスをとって、滑ればいい」。ひんやりした空気の中、風を感じる心地よさを味わえるようになり、2年目にはインストラクターにプログラムづくりや振り付けをしてもらった。

 好きな曲をかけ、好きな衣装を着る。「広いリンクなのに、私一人でごめんなさいね」とばかりに演技をするのが、何よりも楽しい。

 国内では「見るスポーツ」として人気の高いフィギュア。次代を担うジュニア層にも注目が集まる。

 そんな中、「するスポーツ」…

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