5月に広島で予定されている主要7カ国首脳会議(G7サミット)に性的少数者の声を届けようと、国際会議「Pride7サミット」(P7サミット)が30日、東京都内で開催された。G7各国の首脳に対し、性的少数者の権利を保護するための法整備を求めていくなどの方針を確認した。4月中をめどに正式な声明をとりまとめる。
日本の当事者3団体(LGBT法連合会、マリッジフォーオールジャパン、ヒューマン・ライツ・ウォッチ)が主催した。英国、フランス、ドイツなどの在日大使館の公使のほか、G7以外も含む各国の支援団体や経済界の関係者も参加。各国の現状や課題について情報を共有した。日本からは森雅子・首相補佐官のほか、与野党の国会議員も出席した。
「日本では不平等な扱い」
2001年に世界で初めて同性婚が法制化されたオランダのテオ・ペータス全権公使・部長は「性的少数者が長年苦しんだ結果の法制化だった。社会や家族に対する考え方にどんな変化があるか懸念されたが、現在は2万8千組以上の同性カップルが成婚。社会に何の悪影響もないうえ、より多くの人が幸せになったと言える」と話した。
同性愛者であることを明らか…
- 【視点】
「エンゲージメントグループ」という言葉があります。 各国政府から独立した、国際社会におけるステークホルダー(企業、非営利団体、市民団体等)により形成された団体のことを指します。G7やG20で議論される各分野について、提言の発表などを主に行