鈍器で殴られたか、頭部などに複数の骨折 千葉県木更津市の白骨遺体
上保晃平
千葉県木更津市下内橋の住宅の庭から白骨化した遺体が見つかった事件で、県警は30日、司法解剖の結果、遺体の頭部などに複数の骨折痕が確認されたと発表した。鈍器で殴られるなどした可能性があるという。住人の男が「十数年前に知人の男性を殺し、自宅の庭に埋めた」と供述しており、県警は殺人容疑を視野に捜査を進めている。
捜査1課によると、男は自称無職の小川順也容疑者(37)。今月19日に「過去に知人を殺した」と自ら110番通報し、県警の調べに対し、地元自治会の会費数十万円を着服したとも説明したという。
県警は翌20日に小川容疑者を業務上横領容疑で逮捕。「庭に埋めた」という供述に基づき、27日から殺人容疑などで自宅の捜索を始め、29日までに庭から成人とみられるほぼ全身の人骨を見つけた。
司法解剖の結果、人骨は20~40代の男性で、少なくとも死後3年以上が経過しているとみられる。年代や性別、身長などは、小川容疑者が殺害したと供述している知人男性の特徴と矛盾しないという。県警は骨のDNA型鑑定も進める。
捜査関係者によると、小川容疑者と知人男性は中学時代の同級生で、2人は小川容疑者宅で同居していたとみられるという。(上保晃平)
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