「韓国ドラマを流布」で公開処刑 北朝鮮の人権状況証言、韓国が公表

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ソウル=太田成美
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 韓国統一省が30日、北朝鮮から脱北した人らの証言を集めた「人権報告書」を初めて公開した。「韓国ドラマを見て、流布した」ことで死刑になった事例などが記されている。政府内で2017年以降に非公開の資料として作成されていたが、北朝鮮の人権状況を問題視する尹錫悦(ユンソンニョル)政権が公表に踏み切った。

 報告書は17~22年の脱北者508人の証言を元にまとめられた。

 「公開処刑」を目撃したとの証言は20年まで毎年あり、運動場のような多くの人の目に触れる場所で執行されたと記されている。動画で故・金日成(キムイルソン)主席の肖像画を指さすしぐさが確認されたとして、妊娠6カ月の女性が公開処刑になった例もあったという。

死刑の理由に「防疫」「宗教」も

 報告書によると北朝鮮では…

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