安倍氏銃撃、裁判員裁判へ 政治と宗教に発展、問われる事件の背景

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渡辺七海 浅田朋範 阿部峻介
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 昨年7月の参院選の応援演説中、聴衆の前で元首相が銃撃された事件は、奈良地検が30日、山上徹也被告(42)を五つの事件で追起訴して捜査を終えた。銃撃の背景を解明する場は法廷に移り、裁判員裁判で審理される見通しだ。事件は民主主義への攻撃か、個人の恨みによるものか。量刑を決める上でも、動機の評価が焦点になりそうだ。

 「起訴すべきものは起訴した」。事件発生から265日、奈良地検の山崎英司次席検事は事実上の捜査終結を告げた。

公選法不起訴に 検察「立証に足る証拠ない」

 注目されたのは公職選挙法違反(自由妨害)の罪で起訴するかどうかだった。

 2007年の長崎市長選に立…

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