ロシア軍の侵攻で激戦が続くウクライナ東部ドネツク州の前線で、ロシア兵が部隊の窮状を赤裸々に語り、ロシアのプーチン大統領に支援を求める動画がSNSに投稿されている。前線から下がれば「督戦隊」に背後から撃たれる状況や、上官から部隊ごと「全滅させる」と脅されていると告発。「重大な危機が迫っている」と訴えている。
ロシアの独立系メディアのSNSに3月25日に投稿された動画には、迷彩服をまとったロシア兵とみられる20人ほどの男性が疲れた表情で並ぶ。部隊長を名乗る男性は、部隊はドネツク州の村で行われた作戦に参加し、14日間にわたってウクライナ軍の砲撃にさらされたという。
中隊長を含め多数が戦死し、当初は161人だった部隊は動画に映っているメンバーだけになったという。
部隊には、上官の命令で撤退する兵士を撃つ「督戦隊」が配置され、前線では身動きがとれなかったという。
「この困難な状況に支援を」プーチン大統領に訴え
督戦隊とは、兵士の逃走や降…

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