ロシア戦術核のベラルーシへの配備問題をめぐり、同国のルカシェンコ大統領は3月31日の年次教書演説で、「ベラルーシにある兵器はすべて管理する」と述べ、戦術核の管理権を握りたい考えを示唆した。同国の独裁者であるルカシェンコ氏は核をめぐる放言を繰り返しており、同国への配備の危うさが一段と浮き彫りになった。
ベラルーシへの戦術核配備については、プーチン大統領が25日の国営テレビの番組で、ルカシェンコ氏の求めに応じて合意したと明らかにした。配備時期などは明らかにせず、管理権は渡さないため、核不拡散条約(NPT)には違反しないともしていた。
ベラルーシ外務省も28日の声明で、「ベラルーシは核を管理せず、技術にアクセスもしないため、NPTに違反しない」と説明していた。
ところが、ルカシェンコ氏は年次教書演説で「ベラルーシには管理されていない兵器はない。絶対にあり得ない」と主張。管理権へのこだわりを示した。
また、ルカシェンコ氏は、ソ…
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- 【解説】
核保有国が非核保有国を守るために、非核保有国が攻撃されたら核兵器で反撃するぞと牽制することを核による拡大抑止(核の傘)といいます。その核の傘を、核保有国が核兵器を非核保有国に置くことで強めようという考え方が核共有です。 米国は冷戦期から
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