山梨学院の林、冬に鍛えた直球 自己評価は「もう少し出来たかな」

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(1日、第95回記念選抜高校野球大会決勝 山梨学院7―3兵庫・報徳学園)

 山梨学院のエース林謙吾が2日連続で投げきった。ほっとしたような表情で、「連投で初めは球が走らない印象だったけど、投げているうちに感覚が戻ってきた」。四回にボークなどで2点こそ先に奪われたが、冬に鍛えた直球の強さで報徳打線を抑え込んだ。

 大会前、松本大学との練習試合で序盤に失点を重ねた。吉田健人部長に「何のために投げているんだ」と問われた。投球に納得できないと首をかしげ、不満をあらわにし、よく崩れていた自分に気づけた。「調子が悪くとも、チームの勝利のために最少失点で」。そう決めると落ち着いて投げられるようになった。

 今大会6試合で51回余りを投げて10失点。1イニングの最大失点はこの日の2。4度の逆転勝ちを演出した。自己評価を聞かれると、「もう少し出来たかな。でもチームが優勝できたので100点です」。

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