湘南の町野がJ1史上初の快挙、前半だけで…「代表帰りで結果を」

辻隆徳
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 (1日、サッカーJ1、湘南ベルマーレ4―1ガンバ大阪)

 日本代表から戻ってきたストライカーが大暴れだ。主役は湘南ベルマーレのFW町野修斗。観客の視線を独り占めした。

 始まりは前半21分だった。相手の背後に送られたロングパスに反応。GKに重圧をかけてミスを誘い、右足でゴールに押し込んだ。「最近は(ボールが)来そうだなとか、こういう時に決めたいという感覚が研ぎ澄まされてきた」

 言葉通り、勢いは止まらない。

 38分にガ大阪のクリアミスから2点目を決めると、40分、42分にも立て続けにゴール。前半だけで1人で4得点を決めるのは、J1史上初の快挙だった。

 試合後、町野は「代表帰りで結果が求められる。コンディション的にきつくて得点以外ではミスはあったが、ある程度はよかった」と控えめに喜んだ。

 昨季はリーグ2位の13得点を挙げた成長株の23歳。ただ、J1の舞台とは違い、日本代表ではまだインパクトを残せていない。昨年のワールドカップはメンバーに追加招集されたが、出場機会をつかめなかった。直近のコロンビアとの親善試合は先発で起用されたが、シュートはゼロ。前半で退いた。

 だからこそ、この日の活躍だけでは満足できない。

 「まだまだシーズンは長い。次(得点が)取れなかったら勢いもなくなると思う。一試合一試合を大事に臨みたい」

 その先に、代表での飛躍があると信じている。(辻隆徳)

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